夢の日本武道館
- kouryukan0922
- 2003年7月27日
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私の夢、子供の夢全国剣士の聖域、日本武道館。 学生時代この日本武道館を目指し日々稽古に明け暮れこの舞台に立つために私は4年かかりました。 私にとっても一番思い入れの強い日本武道館です。この舞台で、剣道の大好きな子供たちを一番高い表彰台に立たせるのが私の夢です。 この日本武道館に向けて子供に日本一を意識させるため子供と夢の賭けをしました。 この田舎のしかも無名の光龍館に今年度の日本チャンピオンが来てくれるかどうか? もし来てくれたなら本気で日本一を目指せ!との事でした。 まさかのまさかです。来るはずないと父兄も子供も私の作り話だと思っていたことでしょう。まったく考えられないことです。しかし、私も本気です。 第50回全日本剣道選手権者、安藤戒牛先生が光龍館に来館されたのです。 先生は、光龍館の子供一人一人に見事な稽古をつけてくれました。本当にありがとうございました。 賭けは、私の勝ちでした。少しは信用してくれたでしょうか。 この日のために、水戸にも行きました。岐阜明珠館にもいきました。その折、磯貝館長より「決戦は日本武道館で」とのお言葉を頂きました。稽古は、毎日。試合稽古も600試合以上積んでの武道館です。目指せ日本一です。 やっとの事で決勝トーナメントを勝ち上がり準々決勝、岡山昇龍館一福道場です。 勝負は、大将戦となりました。スコアーは、1対1の本数1本リード、引き分けで勝ちです。 開始早々小手を取りムードがあがるはずが、逆に舞い上がり2本連取され夢破れる。日ごろの稽古に対する甘さが出た一番でした。ベスト8で夏が終わった。 第38回全日本少年剣道練成大会の優勝は「とるぞ日本一」を実現した。明珠館(岐阜)でした。 大会2日目小学生個人戦、昨日の屈辱を晴らすべく大将山下が奮起する。 見事決勝の舞台まで・・・・・・・ 場内アナウンスで「赤、香川県光龍館、山下渉選手対します白、茨城県いばらぎ少年剣友会、飯塚大河選手によりまして小学生決勝です。」 眩しい決勝のスペシュウム光線を浴び山下が決勝の舞台に立ちました。 やっとこの舞台まで来れたのかと思うと涙が溢れそうでした。 今、目の前で山下が戦っています。眩しい光の中で・・・・ 監督、選手とも舞い上がり我を忘れています。開始早々から相手の怒涛の攻撃を浴び1本先取されました。途中試合が中断したあたりから我に戻り攻撃開始、面を取り返しました。 後1本で日本一・・・・開始直後、相手の起こりを小手を打ち、決まったと思いましたが旗1本・・・・ 少し気持ちが途切れたところで相手の思い切った面、胴を抜くが2対1に旗は割れ第2位でした。 あと少しの気の緩みと、監督の初の決勝舞台での経験のなさが出た試合でした。 教訓として稽古の甘さは必ずここ一番の試合に出ると言うことです。