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へっぽこ侍から名剣士へ!  第39回全日本少年剣道練成大会

  • kouryukan0922
  • 2004年7月25日
  • 読了時間: 5分

今年度のチームは大将不在の不安定なチーム。 勝ったり負けたりポジションも決まらない。まったく未知数のチームです。 テンションが上がらないマンネリ打破のため、2ヶ月まえから高松刑務所に週1回の出稽古を開始!最初は、まあまあで稽古をつけてくれていたのですが、段々先生方も本気になり凄まじい稽古になっていきました。その中で伏見は、中高生も避けて通る先生に向かって掛かっていく、もう徹底的に鍛えられました。私なら役者しているでしょう。(笑)最後の最後まで頑張る伏見に感動しました。その時に光龍館の先鋒は決まりました。他のへっぽこ侍も厳しい稽古に音をあげず、最後の一本まで打ち切りました。見ている私としても凄い子供に成長したなと嬉しく思いました。しかし、まだまだです。 ここに来て、和田姉が落ち込んでいます。試合に勝てないプレッシャーか動きに自信がありません。 大事な副将です。どうしても流れが大将までつながらない。心を鬼にして妹の美咲4年に変更です。 辛かったでしょうが勝負の世界は、厳しいものです。奮起期待しています。 これでオーダーが決まりました。先鋒から伏見、西岡、安田、和田妹、森本です。 試合2週間前、細心の注意を払いながら稽古を組み立てていくが不安ばかり、稽古後、毎日一人で反省会。他のチームはみんなでいろいろやってるんだろうな~と思うとさびしかった。そんな折、電話が鳴った。東陶器春風館の辻田館長からである。「先生、今いろいろ悩んでるやろ。ここに来たら小細工したらいかんで!光龍館の剣道見せてや!私、応援してるから」とその時の私にとっては神の一言でした。誰も見てくれてない。一人で剣道のこと考えて悩んでと思ってた時にこの電話は嬉しかったです。 誰も見てくれてないと思っていたけど、見てくれている人はいるんだなと・・。メラメラと力が湧いてきました。 いよいよ東京に乗り込みます。 まずは、昨年優勝の基本練成です。 元立ちは、私です。みんなと一緒に武道館で戦える名誉です。 1回戦は、パーフェクトで勝ち2回戦、結城尚武館(茨城)関東チャンピオンと聞いています。 先鋒から切り返し、掛かり稽古です。1回戦よりも気合十分手ごたえ十分です。 元立ちの私には審判の旗は見えません。基本が終わり掲示板を見ると何と4対1で負けているではありませんか?すべて2対1です。後試合は、4対0で勝つ意外にありません。全員総攻撃をかけましたが3対1と一歩及ばずまさかの2回戦敗退となりました。優勝旗も返し何もなくなった光龍館。このまま手ぶらでは高松には帰れません。 その晩の夕食時の時、「試合で負けたのは自分の責任、基本で負けたのは先生の責任、しかし私は、お前達が負けたとは思っていない。これまで私のすべてをお前達に伝え稽古してきた、もうお前達に教えることはない、すべての力を出し切れば必ず日本一になる。自分の弱いビビリ根性を捨て相手に向かえ」私の言霊です。その時感じたことは、一番怒らせてはいけない子供を怒らせたということでしょう。 大会前日、新松戸南剣幸会にて調整。 福島館長のお言葉に甘え、1日光龍館道場として使用させていただいた。 そこには、いつもの光龍館の風景があった。そう光龍館のみんながいつも打っている打ち込み台である。 風の日も雨の日も夏休み、冬休み、春休みと、どんな時も打っていた打ち込み台、都会の雑踏の中でふと田舎の光龍館を思い出したことでしょう。負けた悔しさ、都会で見る光龍館の打ち込み台・・・・思いのたけ打ち込みました。 また、調整もしっかりさせていただき福島館長はじめ子供達、本当にありがとうございました。 27日決戦の日 ビビリ根性を捨てた子供の快進撃が始まった。失うものは何もありません。最初から何もないんですから合言葉は、「日本の頂点まで一気に駆け上がるぞ。」 勝ったり負けたりの子供がきっちり決めてくる。歯車がしっかりかみ合い大将までつなぐ剣道。 打つか返すか攻撃攻撃攻撃の光龍館の剣道を展開しています。 1回戦から強豪揃いの日本武道館でこのへっぽこ侍が思い切り戦っていると考えるだけでジーンと来るものがあります。泣き虫監督ですかね。 最後の決勝に向かう時、「みんなが大好きな剣道、一生懸命頑張ってきたので今からまぶしい光の中で戦うんだ。先生もすべて教えたのでどうこう言うこともない。ビビリ根性を捨て光の中で思い切り戦え。」と送り出しました。審判の先生も8段の先生すべてお任せいたします。の心境でした。 先鋒伏見捨て身の思い切った面、ビビリタレ、泣き虫拓哉が日本武道館の決勝の舞台でよくぞここまで成長したなと。嬉しかった。 次鋒西岡、走ってはいつもビリ、運動会より剣道がすき。人の倍打ち込みしました。努力の人 中堅安田、どんくささ1番、不器用チャンピオンしかし、稽古大好き、打ち込みの鬼、熱が出ても、怪我をしても稽古を休まない、いつも稽古は強制的に休ませました。見事な引き胴でした。小手をとられたのは、やっぱりヤッサンがでましたね。 副将和田妹、姉に代わり出場、小さいながらも気迫の剣道負けん気の強さでよく踏ん張った。これからの成長が楽しみ。 大将森本、大将としてよく頑張った不器用を稽古でカバー。休むことなく頑張ってきたね。。 最後まで勝負に行かせたけど大将の宿命です。 まぶしい光の中、香川の無名のへっぽこ侍が日本の頂点に立ちました。 どんな子供でもやればできるんですね。 運動能力のあるなしにかかわらず剣道が大好きで、楽しいから夢中でやる。気がつけば頂点。 おめでとう。 しかし、今日勝って、明日勝てる保障はどこにもありません。 強さは1番ですが剣道でもっとも大切な礼儀作法、相手を思いやる心をしっかり学んでいかなくてはなりません。 剣道は、剣の理法による人間形成の道である。忘れてはいけません。 これまで、開館より支えてくれた、川添剣道スポーツ少年団の河合先生、また、稽古の機会を頂き開館よりお世話になった昇龍館一福道場の片山館長。そしてこれまで御協力、稽古いただいた関係各道場の指導者、ご父兄、子供達に感謝するとともに厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。 これからもご指導頂けますようよろしくお願い致します。


 
 
 
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